管理組合長は「一括で」と主張。防水工事の見積もりを一括で

さて、第一次の提案日です。
管理組合へ修繕委員の意見として
「一括ではなく、最低限必要なものから」と伝えることとなりました。

理由として
1.一括発注では、本当に必要な物かどうかまでわからない工事費用が発生しないか
(さすがにキックバック疑惑の他の物件の話にまでは踏み込めませんでしたが)
2.一気にやってしまうと、委員の負担が大きくなる
(専門的な目を持っている人間がいないだけに大変)
3.住民の生活の面でも、少しずつ我慢ができる期間で実行できるよう小出しに
(これについては、一気にまとめてやって、全員で同じ期間だけ我慢する方がよいという意見も)
4.次の委員になる人にも、きちんと議事録などを残し引き継げるよう、大規模改修を避ける
(まとめてやることで、次何かの補修時にノウハウが残っていないのはマイナス)
を挙げました。

管理組合長がおもむろに口を開きました。
「一括が一番楽でいいんじゃないのか。
一括にすれば、楽な上に経費も浮くんじゃないのか」―。
一見、合理的に聞こえますが、そこはそれ、
キックバック疑惑の案件を見聞きしてきたメンバーです。
そう簡単には引き下がりません。

Aさんも続けます。
「管理会社に一括で預けるのが楽なのはみんな承知です。
だが、このマンションに住む人間たちもどんどん年を取って行っている。
今後修繕積立金が上がるのは避けたいというのが本心じゃないのかと思うんですよ。
そこのところ、汲んで頂けないでしょうか。
みんな、一生に一度の買い物としてこのマンションを選んだ。
また、終の棲家としてきちんと維持したいとも考えている。
そのためにも、多少手間は取ってもしっかりした工事を安くあげてくれる会社を探したい。
これは修繕委員だけでなく、住民の総意だと思うんですが…」

組合員も、頷く人が多くいました。
さすが、人望あるAさん。
うまくまとめていっていました。

一括で防水工事の見積もりを依頼できるサイト

「一括」が楽なのは全て同じですがリスクは避けたい。
という時、分割発注に限っていうと、「一括」でできるものがあります。

それが一括見積もりサイトです。

前回オススメした防水工事に関していうと
以下のような声があります。

管理組合さんの声

・相見積もりはやったほうがいいと思います。最初は相場は見当もつかないですけど、有る程度は比較することで相場感が分かってきます。 自分で見つけるのも良いかと思いますが、防水工事見積もり.comで一度に專門業者を複数紹介していただけるので、楽ですよ。

・最初は電話帳などで調べてみたのですが、どこに問い合わせしていいか分からなかったです。

・3社紹介されましたが、全てマナーも良かったですし、視察された皆さん 専門知識を持っていてちゃんとされてました。さすが審査に通った業者だと思いましたね。

参考文献:防水工事見積もり.com

一括で専門業者に見積もり出来るのはやはり楽。
業者探しでお困りの方は一度利用してみてはいかがでしょうか。

改めて従来の業者と新規の業者に屋上防水(ウレタン防水)のみの相見積もり

どの会社も一番に”補修必須”として挙げたのが
「屋上防水(ウレタン防水です)、鉄部塗装(廊下・階段・扉など)廊下シート張替え」でした。
まずは、この部分だけの見積額を3社に出してもらうことにしました。

管理会社では、おおよそ2300万、
A社1800万円、B社1700万円だったと記憶しています。

”補修必須”部分だけで、これだけの差が出るのか、と思いました。
管理会社とA社との違いだけでも、500万です。
A社もB社も、民間・公共工事でとても成績の良い会社でしたから、見積もりにも問題はないでしょう。

この500~600万円の差、この差が何を表しているのかはわかりません。
ですが、この金額を残せるのであれば、修繕積立金の値上げ幅もかなり抑えられることでしょう。
また、次に必要な補修が出てきたときのためのプール金も手放さずに済みます。

発言力のある修繕委員Aさんの一言で分割発注に

次の組合の会合では怒号が飛び交うこととなりました。
「もう既に年金暮らしである私たちには、更に積立金の額がアップするのは苦しい」
「太陽光発電でどれだけの収益が上げられるのかわかった上での金額なのか?」
「太陽光発電のメンテナンスがどれだけの金額になるのかが計上されていない」
「まずは小ぢんまりと必要な部分だけの修繕でいけないのか」
「管理会社の提案はすんなりとは飲めない」
「全部補修すれば安心できるのはやまやまだけれど、赤字になるのは何としても避けて欲しい」

収集がつかなくなったと感じた瞬間、Aさんが立ち上がりました。
「組合長、皆さんの意見をまとめると、やはり今後の修繕費用のアップは是非とも避けたい。
今後、いやでも年金が頼りの世帯が増えるのは目に見えています。
確かに一括発注は私たち修繕委員にしても楽な話ですが、
今ここで楽をして、みなさんの生活を苦しくしてしまうことは本意ではありません。
このマンションを適正に維持し、きちんとコミュニティとして一体感を持って行くには
本当に必要な部分だけの補修だけで行かせて頂きたい。
そのための努力ならば、修繕委員は喜んで行います。
住む人が経済的にも快適であってはじめて、住居は生きてゆくもの。
死にゆくマンションにしたくないのです」

拍手喝采で、この意見はめでたく「住民の総意」となりました。

積立金が補修ごとに上がっていく

先の、積立金が補修ごとに上がってゆくことは、修繕委員全員の悩みでもありました。
「私たちの提案」=「修繕積立金値上げ」ということは目に見えているからです。
日頃の生活+αで委員の活動をしても、感謝されるどころか
恨まれてしまうことも往々にしてあるでしょう。
「割に合わない」とは、このことです。

もちろんAさんのこと、これらの見積金額についても資料を作成し、各戸配布しました。
さすがです。
見積書は、内訳が分かりづらいものが多いですが、
Aさん、見事にわかりやすくまとめていました。
丁寧に、太陽光発電の部分は赤字で見やすく―これでは、注目せざるを得ません。
レイアウトが素晴らしかったのを覚えています。
もちろん、管理会社は一括で、地元2社は必要な部分だけの見積もりであることも明記して。

組合長やその”お取り巻き”の方たちは、どう考えているかはわかりません。
ですが、修繕委員の共通の認識として
「今後さらにメンテナンスが必要となるものを導入してはならない」というものがありました。

長く住んでいる人、途中で入ってきた人とで積立金の違いに拒否感…

今回は、修繕委員としての私ではなく、
一入居者としての私個人の気持ちの部分を書いてみたいと思います。

私の住んでいるマンションでは、
修繕積立金に関して「段階増額積立方式」を取っています。
この部屋に以前住んでいた人の積立金を引き継いでいるとはいえ、
最初から入居している人たちが当初支払っていた金額とはかなりの差の額を支払っています。
もちろん、段階増額積立方式は経年劣化を見込んであること、
物価などの上昇を見込んであることなどの意味は理解しています。

ですが、私の世帯だけでなく、
どんどん高齢化が進む他の世帯にとっても負担が大きくなるのではないかと思ったのです。
今後、収入が年金だけになる世帯もあるでしょう。
彼らにとっては、補修が行われるごとに金額がアップして行くこの段階増額積立方式は辛いでしょう。

このために、借入をしながらやりくりをしているマンションもあると聞きました。
また、修繕積立金を増額するために、総会がもめ、住民の合意の形成が取れないこともあるといいます。
せっかく縁あって一緒の建物に住んでいて、何かの時にはお互い助け合わなくてはならない
「同じ船に乗っている人たち」がこんなことで(と言ってはいけないのでしょうが)でもめるのは
とても心が痛みました。

今回のように、管理会社に一括発注することで、
今後が見えづらい無駄な提案をされるようなことはあまり好ましくないと、
個人的に感じたのを覚えています。

今回の修繕料金だけでなく、
今後さらにメンテナンス料金が発生することは目に見えていましたから…。

これらの事も考え合わせて、組合長は「一括発注が楽でいい」と言っているのでしょうか。

この太陽光発電、修繕委員からは最終的に「拒否」で合意が取れました。
仮に収益が上げられるとしても、今現在赤字になることが目に見えている事、
近隣の説得にどれだけの時間がかかるかわからない事、
説得などそれらの手当てが修繕委員だけでは難しいだろうとの事からでした。

実際の見積りの金額

「やっと見積もりが上がってきたのか。遅かったな」と会長。
Aさんも負けていません。
「何も情報が肺所からの調査でしたからね。丁寧に見てくれてましたよ」
ウィークデー、私が仕事で見られなかった調査にもAさんは立ち会ってくれていました。

その時の金額は、今現在手元に資料がないのでうろ覚えなのですが
管理会社;4000万円ほど
A社;3000万円ほど
B者;2700万円ほど
だったと思います。

管理会社は「25年の補修で必要と思われるところをすべて入れた金額」、
他の2社は「補修が必要と思われる箇所の金額」です。
確かに今までの経緯を知っている管理会社に一括で頼んでしまった方が楽なのは明白です。
また、(おそらく)これまでどのような手入れをしていたかの資料も持っているでしょう。

「確かに一括発注の方が楽かもしれませんね」と
根回し上手のAさんの受け答えの真似をし、組合長に声を掛けました。
「そうだろう。今までの事も全部わかっているからね。
何もみんなで苦労を背負うこともないんじゃないのか」
との返答。
思った通りの答えでした。