発言力のある修繕委員Aさんの一言で分割発注に


次の組合の会合では怒号が飛び交うこととなりました。
「もう既に年金暮らしである私たちには、更に積立金の額がアップするのは苦しい」
「太陽光発電でどれだけの収益が上げられるのかわかった上での金額なのか?」
「太陽光発電のメンテナンスがどれだけの金額になるのかが計上されていない」
「まずは小ぢんまりと必要な部分だけの修繕でいけないのか」
「管理会社の提案はすんなりとは飲めない」
「全部補修すれば安心できるのはやまやまだけれど、赤字になるのは何としても避けて欲しい」

収集がつかなくなったと感じた瞬間、Aさんが立ち上がりました。
「組合長、皆さんの意見をまとめると、やはり今後の修繕費用のアップは是非とも避けたい。
今後、いやでも年金が頼りの世帯が増えるのは目に見えています。
確かに一括発注は私たち修繕委員にしても楽な話ですが、
今ここで楽をして、みなさんの生活を苦しくしてしまうことは本意ではありません。
このマンションを適正に維持し、きちんとコミュニティとして一体感を持って行くには
本当に必要な部分だけの補修だけで行かせて頂きたい。
そのための努力ならば、修繕委員は喜んで行います。
住む人が経済的にも快適であってはじめて、住居は生きてゆくもの。
死にゆくマンションにしたくないのです」

拍手喝采で、この意見はめでたく「住民の総意」となりました。