組合長、なぜかお役目を辞退


さて、総会でB社1700万円で承認された
「屋上防水、鉄部塗装(廊下・階段・扉など)廊下シート張替え」でしたが、
その後、とても気になる動きがありました。

管理組合長が、
「体調不良」を原因に、任期を1年残しながら急遽辞めてしまわれたのです。
これには、マンション住民全員が驚きを隠せませんでした。
体調が悪い、何かの持病があるということは、
長くこのマンションに住んでいる人も聞いたことがなかったというのです。

ある夜、Aさん宅に夫婦でお邪魔し、夕食を共にした時です。
Aさんが言いました。
「あまりこれは考えたくないんだけどな」
「何でしょう?」
「管理会社と話ができてたんじゃないかな…その約束を果たせなかった責任を取ったのかもな」

Aさんの見立てはこうでした。

・今後のメンテナンス料が見込める太陽光発電パネルの設置が断られた
・最低限の修繕箇所でも他社に負けた

充分考えられることです。
もしも、管理会社と話ができていたとしたなら
太陽光発電パネル設置の拒否だけでも、かなり手痛い立場に立たされたことでしょう。

「管理会社の人間が、組合長の家によく出入りしていたんだよ。
まぁ、関係として不自然とまでは言えないけど、
夕方に来て、夜遅くに帰って行ったことも何度かあったな。
彼ももう定年退職してるんだから、昼間来てもよさそうなものだろ。
その後一緒に出掛けて行った所も何度か見たな。
あれだと、変な癒着と思われても仕方なかっただろうな。
いずれにせよ、彼はあのまま組合長ではいられなかっただろ」

さすがAさんだ、と思いました。
観察力も鋭い方でした。

組合長がその立場を退かずにはいられなかったのは、自然な流れだったのです。
単なる打ち合わせだったとしても、
私たち修繕委員に話を回さず、
うちうちで済ませようとしていたのであれば
それはそれで、そしりを免れなかったことでしょう。

少なくともAさんと私は、それ以上の詮索をすることはやめようと話したのでした。
同じマンションの住民同士、今後も付き合いは続くのです。